file.02 渡邊周平

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3月7日~13日の1週間、株式会社コンサドーレにひとりのインターン生がやってきた。
渡邉周平くん。コンサドーレ札幌U-18の第13期生。
13期生といえば荒野拓馬を始め5人がトップへ昇格し、ひとつ下の14期生からは昇格人数史上最多の6名という黄金世代の中で、GKだった渡邉くんには公式戦への出場機会すらほとんどありませんでした。そんな中で彼が選んだ道とは…。

『北海道コンサドーレ札幌インターン活動報告』

北海道コンサドーレ札幌のインターシップに参加しました中央大学4年渡邉周平です。
私は2009年から2012年まで、コンサドーレ札幌U-18に所属していましたが、トップ昇格はおろか、公式戦に出場することもほとんどできませんでした。選手としては全く結果を残せませんでしたが、Jクラブという環境でサッカーをするなかで、「スポーツビジネス」という分野に興味を持ち、中央大学へ進学をすることを決意します。大学では4年間「スポーツによる地域活性化」というテーマで研究をし、その締めくくりとして、今回、クラブ運営のインターンシップに参加しました。
インターンシップの1週間は、主に3月13日に実施したホーム開幕戦の運営準備を行いました。具体的には、試合会場内の案内看板の作成、支援団体への挨拶回りなど、メディアを通して見る華やかなスポーツの世界と比較すると「地味な」活動ばかりでした。しかし、試合当日、2万人を超えるサポーターの方々の歓声を聞き、「やってよかった」と思えることができました。
スタッフの方から、1試合を作るのに約400人が関わっていると伺いました。このインターンを通じて、クラブは選手のみではなく、フロントスタッフ、地域住民、企業、行政など多くの方々支えられているという、アカデミーに所属していた時には知り得なかった一面を見ることができ、一端ではありますが、クラブ運営の魅力、大変さを学ぶことができたと思います。このような機会を提供してくださったクラブ関係者の皆様へ感謝を申し上げたいと思います。
私は4月から民間企業へ就職しますが、将来的には再びコンサドーレの運営に携わりたいと思っています。私の人生に大きな影響をもたらし、成長させてくれたコンサドーレへの「恩返し」と、U-18時代に全く活躍できなかったことへの「再挑戦」。この2つを実現するためにこれらからも頑張っていきます。 渡邊周平

後列中央(左から7番目)が渡邊くん。ちなみにその向かって右隣は今年からスクールコーチになった今岡亮介。

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毎年多くの選手が卒業し、様々な道を歩んでいきます。大学へ進学したり、社会人として働きながらサッカーを続ける選手もいれば、活躍の場を求めて海外へ渡るチャレンジャーも、そして渡邉くんのようにサッカー選手ではない生き方を見つけるケース。アカデミーでは、もちろんサッカー選手として成功できる人材を育成していくことを目標としながらも、そうではない沢山の選手たちにとっても、ここでの日々が、この先の人生を歩んでいくための糧となって欲しいと思います。
いつか、一緒に同じ夢を見た仲間たちが、大人になってから再び出会い、色んな立場でもう一度同じ夢を作っていく、そういった場所になることが、北海道コンサドーレ札幌として、次の20年に実現したい目標のひとつです。