file.03 北海道コンサドーレ札幌U-12

file.03 北海道コンサドーレ札幌U-12

春休みということで、アカデミーは遠征ラッシュ。その中で北海道コンサドーレ札幌U-12は、東京で行われたダノンネーションズカップ2016 in JAPANに参加してきました!
(※この原稿は2016.4.9のファジアーノ岡山戦のマッチデープログラムに掲載されたものの転載です)
ダノンカップは日本では2004年から毎年行われている、10歳から12歳までの小学生年代を対象としたFIFA公認の国際サッカー大会です。今回参加48チームを12グループに分けた予選リーグを1位で通過したコンサドーレでしたが、続く決勝リーグではチャンスを作るものの得点を奪えずに苦戦。結局、2試合とも無得点で引き分け、総得点差でトーナメント進出を逃しました。
コンサドーレがダノンカップに参加し始めたのは、ちょうど現在トップチームで活躍する若手選手たちが多数在籍していた頃。当時からU-12を見続けている浅沼監督に参加の経緯や北海道の選手の特性について聞いてみました。
「当時はまだアカデミーにはU-12がなく、中学生年代で初めて道外に出た選手たちは気後れし、場に馴染めないままに大会を終えることが多かった。育成年代の底上げを図るにはこれではいけないということでU-12を作り、そのくらいの下の年代から道外の子どもたちと試合する環境ができた。」
さらに、最近ではトレセン活動の一環で、小学校4年生から道外へ遠征に出掛けています。そんな小さい子どもを道外に連れて行っても、訳も分からずにただ行くだけで何も吸収できないんじゃないかという考えの人もいたそうです。「でも結果として、早い段階で免疫が出来たことは良かったと思う。今年ダノンカップに参加した選手たちは、そういった取り組みを4年生から経験した選手たちだったけど、5年前に同大会に参加した選手たちとは全然違った。彼らにとってフロンターレやマリノスは『去年も対戦したよね。』という身近な存在で、そこで気後れしたりはしない。」
また、「今回の大会では、『去年負けたあそこのチームに、今年は勝ちたい!』というような、『やってやろう!』という気持ちが芽生えている選手もいた。やはり刺激を受け、プラスに変化しているのは間違いない。」闘争心が薄い、のんびりした選手が多いというのは、すでにトップに在籍している選手にも共通する懸案事項ですが、こういった取り組みによって、少しずつ変わっていくのでしょうか。
「僕は道外のほうが環境がいいとは、必ずしも言えないと思っている。小学生年代から周りにたくさんチームがあって常に厳しい環境の中でガツガツやっている道外の子どもたちは、技術的にも磨かれているし、判断のスピードも早く、寄せも強い。でも出来上がりが早すぎる気もする。うちの子たちはのんびりではあるけど、その分いつまでも成長して、技術的には高校年代くらいには本州に追い付いている。もちろん数多く遠征をして定期的に刺激を入れ、より成長を促すことは必要だけど、伸びシロは北海道の子たちのほうがあるんじゃないかな。」なるほど、悪い面ばかりではないんですね!
そうはいってもやはり道外の選手と比べるとメンタル的に弱いのが道産子の特性だそう。「何より、道外の選手は疲れても勝負にこだわり貪欲にサッカーを続けることが出来るが、北海道の選手は疲れるとそこでやめてしまう選手が多い。でもそういった違いを肌で感じることで成長するし、(前述のような)闘争心のようなものも育っている。」小さいなりにも、色々な体験をしっかりと糧にしているんですね。
今回は残念ながらベスト24で敗退となってしまいましたが、優勝チームはフランスで行われる世界大会への参加権を獲得!各国の代表チームが一堂に会し、U-12世界一を決める大会。きっと道外へ出た、ということとは比べ物にならないくらい大きな刺激を受けることが出来るはず。来年もぜひ参加権を獲得し、今度こそ、北海道とともに世界へ、飛び立ってもらいたいと思います!
松山光プロジェクトでは、皆様から集められた支援金を各年代の遠征資金にも活用させて頂いています。ぶかぶかのユニフォームの中で小さな闘志を燃やし始めた赤黒の戦士たちを、ぜひ応援して下さい!