file.05 幸坂 琉輝

file.05 幸坂琉輝

4/30~5/7に行われるJFAエリートプログラムU-14オランダ遠征メンバーに、北海道コンサドーレ札幌U-15から大和蓮、そして旭川U-15から幸坂琉輝の2名が選出された。
旭川にU-15が出来て13年目、年代別の日本代表に選手を送り出すのは初めてのこと。柴田監督も、「僕が見てきた5年の中で間違いなく一番才能に恵まれている選手。」と期待を寄せる逸材だ。中学2年生にして、今年の10番を背負う。「そこはあえてプレッシャーを与えました。重圧を力に変えてさらに成長してもらいたいので。期待する分、厳しく向き合っています。」
この日も、練習後に琉輝を呼んだ監督は、自身の課題にチャレンジしなかったことについて厳しい言葉をかけた。半べその琉輝から話を聞く。監督になんて言われた?「…。」どう思った?「…監督の、全部監督の言う通りだと思いました…。」それっきり黙ってしまう。メンタルが弱いのは全ての道産子が乗り越えなくてはいけない大問題だ。琉輝も例外ではない。質問を変えよう。琉輝、サッカー好き?「はい。」即答だ。そうだよね。じゃあ、頑張ろっか?「…うん。」ちょっと笑顔になった琉輝はそれからたくさんのことを話してくれた。「サッカーが好き。」当たり前かもしれないけど、大事なことだ。サッカーが好きなら、答えは一択。頑張るしかない。そこに戻れる子は強くなると思う。
琉輝は練習中も片付けの時もずっとボールを触っていた。将来の目標は、「世界で活躍すること。」好きな選手はメッシ。左利きのドリブラー、パスセンスにも優れる世界最高峰の選手に自身の姿を重ねる。メッシと比べて今の自分に足りないものって何?「決定力と、それから、ピンチの時にチームを助けるプレーが出来ないこと。」それはまさに今日も監督に言われたことだ。プレッシャーを撥ね退け、どんな時でも自分のプレーでチームを勝利に導けるようになりたい。
まずはU-18への昇格だが、「メンタル面も含め、その先の、トップでも活躍できる選手を育てたい。」という柴田監督。「泣かせたとか書かないで下さいよ(笑)」と言って笑うが、自身のプロ選手としての経験に基づく厳しい指導が、選手へしっかり届いているのは練習を見ていてもよくわかる。
クラブ名に『北海道』が付いたことで、旭川の役割も大きくなった。今年から週末の活動が中心だが、稚内在住の選手2名を受け入れている。「道北地区全体の選手の発掘や育成は旭川の責任だと思っている。」監督自らも、プレッシャーを背負い、クラブのために戦っている。
(※この原稿は2016年4月29日の徳島ヴォルティス戦のマッチデープログラムに掲載されたものの転載です。)

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遠方の選手の移動や宿泊に係る費用の一部は松山光プロジェクトにお寄せ頂いた支援金により賄っています。今後も道内各地の逸材を育成するために様々な形で支援を行い、チームの強化、そして北海道全体の育成年代の底上げのために、皆さまからの支援金を活用させて頂きます。

幸坂 琉輝

2002年7月31日生
西御料地FC→北海道コンサドーレ旭川U-15