file.10 櫻庭 立樹

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立樹は優等生だ。それも計算高いタイプではなく、根っからの優等生。例えば、「立樹は勉強もできるもんね~。」と私が言ったとき、普通は「そんなことないです。」と謙遜してみせたりすると思うが、立樹は違う。「そうですね。嫌いではないです。苦じゃないというか…。」と悪びれもせずに言ってのけ、さらに、「新しいことを知るのが好きなんです!」と楽しそうに教えてくれる。「たまには羽目を外したいって思ったりしない?」という意地悪な質問にも、「うーん、遊んだりもしたいですけど、きちんと休息を取ったりすることを習慣にしておかないと後々大変だと思うので。」…完璧です!
指導者だった父親に憧れてサッカーを始めたのが小学生の頃。最初はフィールドプレーヤーだったが、トレセンにキーパーとして呼ばれるようになり、転向した。「背の高さというメリットを生かしたほうが良いと思った。父親を見ていたのもあると思いますが、指導にも興味があって。GKは後ろからコーチングしてみんなを動かすポジションなのが楽しいです。自分ですごいセービングしたりするよりも、その前に自分の声でピンチを未然に防ぐことが出来たときのほうが嬉しい。」
7月から、怪我人や五輪の影響でトップの2種登録となった。同じ2種登録の菅同様、東京オリンピックを狙える期待の選手。今シーズンは熊本キャンプにも同行し、その後何度か練習にも参加している。そんな話を聞いていると、何度も名前が出てくるのが金山選手だ。「声出しの量も質もすごくて、周りがすごく助けられていると思う。自分もそこは意識するようになりました。」キャラクターの部分で、ある意味自分と対極にいるような金山選手に、立樹が影響を受けているのはとてもいいな、と思う。金山選手はコミュニケーション能力の塊みたいな選手。年上にも年下にも、気を遣っていることすら気づかせずに、上手く馴染んでチームを盛り上げる。立樹はストイックに自分自身をオーガナイズすることには長けているが、対人となると精神的な幼さが出ることがある。川口監督は、「去年は3年生に混ざってプレミアに出ることもあったが、上級生の中でプレーする難しさや結果が伴わないことで、精神的に追い込まれているように見えることもあった。」という。人とのコミュニケーション能力の向上には人生の経験値も必要だ。身近にいる良いお手本の金山選手など、色んな人との関わりの中で、良いところを吸収し、人間的な幅を広げていって欲しいと思います。
7月25日からは群馬でのクラブユースサッカー選手権大会。立樹は去年もメンバー入りしたが、怪我で途中離脱してしまった。「今年はまず身体を整えて、万全の状態で臨みたい。暑い中でフィールドプレーヤーはどんどん消耗する。自分の声でみんなを助けられれば。」全国大会は暑さやプレッシャーとの戦い。チームとしてそこを乗り越えたとき、立樹個人もきっと成長していることでしょう。 松山光プロジェクトの支援金は、アカデミーの全国大会出場に伴う選手の宿泊交通費にも使用しています。暑さに慣れるため、1日でも早く現地に入ることも勝つために重要な準備のひとつ。皆様のご支援よろしくお願いいたします!
(この原稿は7/20松本山雅FC戦のマッチデープログラムに掲載されたものの転載です。)

SAKURABA Riki

岩見沢ジュニアFC1985 U-12 → コンサドーレ札幌U-15 → 北海道コンサドーレ札幌U-18

たまにはこんなおふざけも(笑)※8月の中国遠征より。