インタビュー
株式会社小鍛冶組 様

━ 小鍛冶組様はどのような業種ですか?

建設業です。どちらかというと専門工事業者です。
総合建設業がゼネコンと言われますが、我々はサブコンという立ち位置の業種にあたります。
※ゼネコンとは、総合建設業者という意味で、設計・施工・研究のすべてを担う企業
※サブコンとは、大規模な建築工事や土木工事の元請けを担うゼネコンから、建設作業や設備に関する工事を請け負う企業

━ コンサドーレとパートナー契約してから何年目になりますか?

2021シーズンからなので初年度になります。

━ コンサドーレとのパートナー契約のきっかけを教えてください。

以前から定期的に試合を観戦させていただいていましたが、一昨年からシーズンシートを購入して試合を見させていただくようになりました。
スタジアムではファン・サポーターさんの熱量の凄さを感じました。北海道を代表するスポーツチームですので、我々も、北海道に根付いた企業としてご支援できればと思い支援させていただいております。

━ 道内のプロチームやアマチュアチームのスポンサー支援などされていますか?

私が代表になってから、地域の少年野球や女子サッカーの支援など色々させていただいております。
コンサドーレさんのパートナーになったことによって、もちろんコンサドーレさんへの支援にもなると思いますが、地域で活動する子供たちへの支援にもつながるとも考えております。

━ コンサドーレへの支援を始めることによって、これまで支援されたことについても認知されるようなきっかけになれば良いですね。

はい。そうですね。

━ パートナー契約は2021年からということで、コロナ禍で特に民間企業は厳しかったと思いますが、その中でパートナーになろうと思われたのは?

観光業界、飲食業界を含めて、非常に厳しい状況の業界は多いと思います。
そういう意味では、我々よりコンサドーレさんの方が非常に厳しかったのではないかなと思います。
世界中の誰もが経験したことの無い厳しい状況だからこそ、多少なりとも収益を上げている企業が北海道を代表するプロスポーツクラブを応援していくということはとても大事なことだと思います。
建設業に関して申し上げると、新幹線の延伸工事関連で、他の業界に比べれば好調でありますので、そんな時にこそできる何かを考え、パートナー契約をさせていただきました。

━プロジェクト179に関してミズノさんから購入されたのはどんな物になりますか?

弊社は作業服上下、あとポロシャツと安全靴。業務に係わる衣類関係はすべてミズノさんにお願いをしております。
ポロシャツは赤と黒を基調にし、今年度限定ということで作りました。これを全社員に提供しています。

━ 社員さん何人分くらい作りましたか?

弊社の全社員分、116人分ですね。

━ 言える範囲で構いませんが、年間どれくらい購入されていることになりますか?

合計500万円ぐらいになります。

━ 作業服や安全靴は消耗品で今後も、継続的に購入していくことになると思いますが、 その購入額の一部が地域への支援となるこの「プロジェクト179」の取り組みを最初に聞いたときはどう感じましたか?

素晴らしい取り組みですよね。この北海道179市町村の中で、各地に目を向けると大変な地域もあるのではないかと思います。
この取り組みで地域の子供たちへ還元されることで、将来その地域経済や北海道経済の発展にもつながると思います。私たちは大変素晴らしい取り組みと捉え、賛同させていただきました。

━ 少年野球とか女子サッカーの支援にさらにプラスしてという形になりますか?

そう考えています。

━ さらに上乗せの負担になる形になると思いますが、負担は大きくなりませんか?

そうですね。ただ、事業を継続していく上で地域貢献というのは絶対に不可欠だと思います。
地域貢献の部分でいうと、一単体企業で何かをするというよりは、多くの企業が参加するこのプロジェクト179に賛同させていただくことによって、地域に還元ができるということは、私自身非常に有意義だと思っております。

━ 今後、コンサドーレの他のパートナー企業さん同士のお付き合いをしていく中で、新しいビジネス構築などは考えられますか?

パートナーにならせていただいて、色々な企業さんと知り合うこともできましたので、今後はまた様々な形でお互いに良いシナジー効果を生みだし、繋がることによってコンサドーレさんを永続的に支援できるようなパートナー同士の繋がりができればいいなと思っています。

━ この枠組みに入るメリットについてはどう感じていますか?

今回ミズノさんとコンサドーレさんのプロジェクトに我々が賛同していくことで、結果的に北海道の地域に還元することができます。
ただ、このような取り組みは永続的に続けていかなければならないと思います。 建設業は人手不足など、難しい問題を抱えている業界でもありますが、こういう形でコンサドーレさんと色々と取り組むことを知っていただき、当社に興味をもっていただく方が1人でも増えることで、当社の認知度もあがり建設業の下支えにもなります。
人手が増えれば売上があがり、売り上げが上がればこのような取り組みも継続できるようになり、好循環を生んでいけると思っています。

━ スタジアムなどで見ることができれば、そのきっかけで会社を知ってもらえる可能性もありますね。

そういったこともあるかもしれないですね。
パートナーとして支援することで、多くの方に弊社で働きたいと思って頂ければと思っています。

━ 今、クラブに対するお願い、チームに対するお願いはありますか?

常に高みを目指して頑張っていただきたいと思います。それだけですね。
今のサッカーを常に継続して続けていただいて、北海道のファン・サポーターの皆さんに喜びを与えていただきたいなというのが私の思いです。

━ 着用されてるポロシャツは、ミズノさんのマークがついていますが、作業服にミズノのマークはついていますか?

もちろん入っています。私たちは作業着と同色の紺色ベースで入ってます。

━ ミズノマークを作業着と同色にしたのはなにか理由があるのですか?

「これかっこいい!あれ⁉よく見たらミズノ」っていうような感じでお見せしたいと思いました。

━ ミズノの作業着を着て働いている皆さんの気持ちや、他社さんからの声掛けなどはありますか?

最初はインパクトが強かったです。私が元々思ってたのは、建設業は業種的にも汚れてしまうというイメージがあります。
自分たちが着るものがカッコ良くなかったり、朝起きて仕事着を着たいと思うようなものでなければ、この業界に入りたいなと思う方も増えないのではないかという単純な理由で変えてみました。
おかげさまで若手が中心に入職者は増えており、結果的にとても良かったと思います。
私たちの仕事は体を使いスポーツに近い部分があると思うので、機能的にも良いと思います。
ミズノさんの持つノウハウを活かしたワークウェアを着て、働きやすく動きやすい環境を提供しようと考えました。

━ 今回のこのプロジェクト179、今後の未来で長期的に見ての期待を教えてください。

現状、北海道は人口減少が進んでいますが、今回の事業を通じて札幌はもちろん、そういったことが顕著な地域に、 少しでも活力と元気を与えていただけるような事業に役立てていただきたいと思います。

取材協力:株式会社小鍛冶組 代表取締役社長 小鍛冶 洋介 様