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明治安田J2リーグ
第2節
VSアルビレックス新潟
AWAY
デンカビッグスワンスタジアム
新潟
新潟
2-1
1
1st
1
1
2nd
0
札幌
札幌
8.15 [Sat] 19:03 K.O.
放送:DAZN

今年上半期に開催された明治安田J2・J3百年構想リーグの地域リーグラウンド終盤のことだ。プレーオフラウンドでの対戦相手が前年まで在籍した古巣・アルビレックス新潟になる可能性があることについて話を向けると、堀米悠斗は笑顔で「いやあ、まだちょっと早いなあ(笑)」と心境を明かした。

もちろん「対戦できたら、それは嬉しいですよ」。だが、「昨年末に新潟を離れる際、本当にいい形で送り出してもらいました。あまり早くにライバルとして対戦したくないという気持ちは、かなりありますね」と理由を口にしている。「でも本当にいい街だったし、僕の心境をよそに家族は新潟との対戦を楽しみにしているんですよ(笑)」とも続けた。

堀米悠斗は誠実な男だ。遡ること今年1月、10年ぶりの復帰を果たしたコンサドーレでの加入会見は札幌市内の商業施設で開催され、堀米悠斗が登場すると見学に訪れたサポーターから「おかえりー!」と声が上がった。それに対して堀米悠は「ありがとうございます」と頭を下げはしたものの、表情は決して緩めず、「僕への受け止めは様々かと思いますが、それもすべて覚悟したうえで、もう一度ここで戦うことを決めました」と丁寧に話をした。前出のサポーターと同じように、筆者も堀米悠斗の復帰はものすごく嬉しかった。本人ももっと明るく場を盛り上げてもいいのでは?とさえ安易に思っていた。

会見時の心境を堀米悠斗はこう説明した。「2016年末に僕が新潟への移籍を決めた際に、SNSなどを通じて多くのメッセージを頂きました。厳しい声もたくさんありました。それはそうですよね、ライバルチームに移籍をするわけですから。でもそれは、僕のことを1人のプロサッカー選手としてしっかりと見てくれていたからだと思うんです。今回、そうした方々にもまた支えてもらうにあたり、プレーで納得してもらうしかない。コンサドーレのために全身全霊でプレーする。そうした自分の気持ちをしっかり伝えたかったんです」

そうした強い責任感をもった選手である。きっと新潟の地でもたくさんのことをチームメイトやサポーターたちと共有し、1人のプロ選手として真摯に過ごしてきたのだろう。あまり早くには対戦したくないと思ってしまうほどに。

「新潟でも本当にいろんな経験をさせてもらいました。いい思い出もあるし、そうではない思い出もある。両方含めて、僕の財産です」

あらためて思う。それこそ筆者のような人間は安易に「古巣対戦」の文字を打って試合を盛り上げているつもりになっている。だが、肝心の当事者たちが抱える想いというのはたった4文字で整理できるほど簡単なものではないのだろう。

さらに言えば、想いというのはどの試合にも大小、強弱さまざまたっぷり詰まっているはずだ。そうした感情の山積をもっと敏感かつ繊細に感じ取れる人間でありたいと思いながら、ひとまずは堀米悠斗という男が新潟との昇格を争う直接対戦でどういったプレーを見せるのか、刮目したい。

Text by フットボールライター/斉藤宏則