「しっかりと(借りを)返したい」
この試合の前哨戦とも呼べる水曜日の天皇杯2回戦での試合後会見で川井健太監督はこの言葉に力を込めた。残念ながら天皇杯では敗れてしまったが、3日後のこの再戦でリベンジを果たすことを誓った。
フットボールに限らないのだろうが、勝負の世界とはある種、この繰り返しなのだろう。すべての試合に勝てるほど簡単な世界ではないことはわかっていながらも、敗れたときの悔しさは底知れず。プロである以上、試合後には色々とコメントを残すが、何を言っても悔しさが軽減することはない。ピッチでの借りはピッチで返すしかないのだ。
そして、そのための場がこの試合だ。
ただし、こうしたコラムでこういうことを書いていいのかどうかはわからないが、どれだけ強くリベンジを志したとしても、それを必ず果たせるかどうかはわからないのがフットボールの現実だ。結果を約束できることなんてあり得ない。
これは逃げ道を作っているわけではない。それがこの世界のリアルだからそう書いている。リベンジを果たすと公言し、それをスムーズに果たせればそりゃあ物語としてはキレイだ。でも、そんな簡単な戦いではないことは、これを読んでいるほとんどの人が理解しているはず。そして、理解している人の多さがコンサドーレの強みのひとつだと思う。
期待もするけど不安もある。でも、やるからには全力でファイティングポーズを取り、結果を掴みにいく。そうやって、この試合も戦っていこう。信じれば、きっといい結果になるはずだ。序盤に出遅れながらも、最終的には巻き返して勝者となったシーズンは過去に何度もあったはず。昨日、今日できたばかりのクラブではない。長い年月をかけて積み上げてきた経験値を、この節目の30周年にこそ生かすべきだろう。最終的に目標を果たすには、どうやって歩んでいくべきか。それを見極めていくのがこの序盤戦だ。一喜一憂しながらも、視線を先に向けることが重要である。
8月のラストゲーム。たくさんの想いを胸にみんなで堪能しましょう。
Text by フットボールライター/斉藤宏則
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